アヒルと鴨のコインロッカー感想 2007/01/31_Wed_01:58

あまりに心を揺さぶられたので、今日はもうひとつログを書きます。

 

すこしずつ読んでいた、伊坂幸太郎の『アヒルと鴨のコインロッカー』を読み終わりました。

 

いつもどおり、穏やかだけど少しへんてこな日常に、ものすごく無気味な影がうろちょろしていました。

 

もう、それは、この人の作品では当たり前なのですが、もう、今回は、本当に嵌められました。

 

見事に伊坂サマの罠に嵌りました。どんぴしゃですよ。もう。

 

そして最後は大泣き。

 

 

今回の作品は、とても寂しくて悲しかったんですけど、本当に、いろいろ考えさせられました。

 

キャラもよかったかな。河崎という男が出てくるのですが、もう、それが、まさに私の好みで・・・

 

つまり、街を歩けば皆が振り返るくらい顔がよくて、それを十分に自覚していて、『そうそう、俺は外見に恵まれてるんだ』とか、『女の人の誕生日で365日を埋めるのが夢』とか言っちゃうような男。

 

あと、麗子さんという女の人もよかったです。顔色ひとつ変えずに、右フックかますとか。

 

ほかにもいろいろいい人たちが・・・・

 

 

でも・・・・この作品はキャラのよさを超えたところに良さがあった気もします。

 

はああ・・・思い出すとまた目頭が熱く・・・・とにかく寂しい。

 

あの話のテーマ的には寂しいと感じてはいけないのでしょうが、どうしても寂しい。

 

私だったら、あんな寂しいの、耐えられなくて書けません。でも、頑張ってみます。

 

頑張ろう。うん。